今年度、第68回西医体ヨット部門は広島観音マリーナにて開催され、12レースが行われました。
結果は470級8位、スナイプ級4位、総合5位という非常に悔しい結果となってしまいました。
今大会は470級の森田尚宏、北野ひかる、スナイプ級の池内麻紀子、瀧上夏未の4名の現役最後のレースでした。彼らは2年前、クルーとして出場した西医体で、2点差で総合優勝を逃すという悔しい経験をしている学年でもあり、彼らの今大会にかける思いは非常に強いものがありましたので、余計に悔しい思いをしていることと思います。
しかし、1つ上の学年として彼らの入部から引退までヨット部での5年間を常に見てきた者としては、本当に5年間良く頑張ったなと思います。4人中3人は女子で、パワー的に不利であることも多く辛いこともあったと思いますが、5年間しっかりとヨットをやりきってくれて嬉しく思っています。
最後に思うような結果が出ませんでしたが、これまでやってきたことには自信を持ってほしいと思います。そして、この悔しい気持ち、自分たちの反省点などを、次の世代に伝えていってほしいと思います。
最終成績
470級
1位 和歌山県立医科大学 4-2-3-2-6-4-7-2-2-1-(9)-(8) 33点
2位 広島大学 6-5-1-5-2-5-5-1-(10)-(9)-3-2 35点
3位 宮崎大学 3-4-(10)-4-1-(10)-2-5-4-4-5-4 36点
4位 神戸大学 2-1-(DSQ)-7-4-(8)-8-7-1-5-1-1 37点
:
8位 京都府立医科大学 (RAF)-(RAF)-DSQ-1-5-6-6-3-12-3-4-3 62点
スナイプ級
1位 宮崎大学 (RAF)-1-4-8-1-3-1-2-3-(OCS)-3-1 27点
2位 和歌山県立科大学 (OCS)-2-2-1-3-5-7-12-1-3-4-9 37点
3位 広島大学 (OCS)-(RAF)-1-4-10-1-3-1-4-6-7-3 40点
4位 京都府立医科大学 6-7-8-3-2-(10)-2-5-(10)-1-5-7 46点
総合
優勝 宮崎大学 63点
準優勝 和歌山県立医科大学 70点
3位 広島大学 75点
4位 神戸大学 85点
5位 京都府立医科大学 108点
レース総括
今年の広島では5-6m/s程度の強風域でのレースが多く行われました。また、レース数を多くするため、コースが少し短めに設定されており、下りのレグでの抜きどころも少なく、普段以上に上りの走りが重要になるレース展開となりました。今年のペアはどのペアも総体重が100kg程度と軽量ペアであり、その点で少し苦戦した部分があったように思います。また風に関して、琵琶湖のような1つ1つのブローによる振れよりも、海面で全体的に振れていく傾向があったことや、波によって艇がたたかれるなど、レグ以上に艇速を引き出す走りをすることが重要であった海面でした。結果を見てもわかりますが、普段そのような環境で練習しているチームが今回は上位を占めた形になりました。さらに、今回のレースではプロテスト件数が多く、ルールの細かい知識や、審問という場の経験不足も影響してしまう形となってしまいました。しかし、そういった状況であっても、マーク周りでの攻防で順位を上げたり、下りのレグで順位を上げるなど、普段練習している成果をしっかり発揮することもできました。
今大会は、京府医というチームの良い部分と悪い部分との両方が見えた大会であったように思います。反省すべきことはしっかりと反省し、改善していく必要がありますし、逆に良い部分に関しては今後もさらに伸ばしていけるように継続して行っていくべきだと思います。
9月からは3回生の佐藤健太が主将となり、また新たなチームがスタートします。今回の大会で学んだことをしっかり活かして、そして
全員が、今回感じた悔しい思いを忘れずに、1年間ヨットに打ち込んでほしいと思います。そして来年こそは悲願の総合優勝を成し遂げることができるよう、頑張っていってほしいと思います。
最後になりましたが、OB・OGの先生方には常にご支援いただき、本当に感謝しております。今後もご迷惑をおかけすることと思いますが、引き続き、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い致します。