Author Archives: s.yamamoto

2018年度西医体総合優勝!

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本年度、第70回西日本医科学生総合体育大会ヨット部門は静岡県三ケ日青年の家ハーバーにて開催され全9レースが行われました。今回京都府立医科大学は470級3位、スナイプ級3位、総合優勝と見事8年ぶりに優勝を勝ち取ることが出来ました。今大会は470級の塩見海斗、スナイプ級の佐藤健太、芝元心一の3名がエーススキッパーとして出場し現役最後のレースとなりました。

一つ上の学年として彼らと練習してきて、またOBとして練習を見てきましたが、彼らは常に上を目指してきました。彼らが1年時の西医体も浜名湖で行われており、またその時は惜しくも準優勝でありました。1年生なりにその時の先輩たちの悔しさが伝わっていたのか、彼らの優勝に対する気持ちはこの頃より強かったです。エースクルーとして出場した西医体でも結果が振るわず悔しい思いをし、優勝への気持ちはより一層強まったように思えます。この1年間も常に優勝をするためには何をするべきかを考えていた、考えられていた、そんな学年でした。情報収集のため浜名湖への遠征、多くのレースを経験するために広島、西宮へと赴き自らの実力を客観的に把握し何が足りていて、何が足りないのかを見つめ続けていました。そんな彼らが引っ張っていたチームがこのような最高の結果を生み出したことを誇りに思いますし、また反面羨ましくもあります。この優勝を飾ったチームが新たな風を起こし、次のチームの背中を押して連覇へと導いていくことを願います。

最終成績

470級
1位  兵庫医科大学 17点(5)-1-1-5-1-1-4-4-(6)
2位 和歌山県立医科大学 17点 1-4-(RET)-4-(5)-4-2
3位 京都府立医科大学 18点 2-2-2-1-3-(5)-(5)-3-5
4位 広島大学 27点 3-5-4-(10)-(DSQ)-3-1-8-3
5位 香川大学 28点 4-3-6-(8)-4-(8)-7-2-2
スナイプ級
1位 産業医科大学 19点 (8)-2-1-2-(6)-3-4-6-1
2位 広島大学 20点 2-1-(RET)-1-1-4-6-(8)-5
3位 京都府立医科大学 20点 (7)-3-(5)-3-4-2-2-4-2
4位 和歌山県立医科大学 23点 5-4-3-5-(7)-(7)-1-2-3
5位 浜松医科大学 29点 3-7-(UFD)-6-(9)-1-5-1-6
※()はカットとなります。
総合
1位 京都府立医科大学 38点
2位 和歌山県立医科大学 40店
3位 広島大学 47点
4位 香川大学 59点
5位  浜松医科大学 68点
レース総括
今年の浜名湖では、平均2-7m/s、ガストが入るとMAX10m/sという、軽風から強風まで幅広い風域の中レースが行われました。浜名湖は汽水湖であり、湖の様な風の振れの性質を持つ一方で、シーブリーズがしっかりと入る場所でもあり全風域をオールラウンドに走ることが出来る、かつ振れに対するレグも併せて考えなければならない、シーブリーズの入る領域を予測していくことが求めれれた難しい海面でありました。普段海で練習をする勢力、湖で練習をする勢力どちらに対しても良い意味で平等であったレース場であったと思います。またレース展開においても3上があるため、逆転が起きうるレグが多く、最後まで気の抜けないレース展開が多かったように感じます。
その中でも京都府立医科大学が総合優勝を掴むことが出来たのは、彼らがこの一年間ボートスピードを磨くことに力を割いていたのが一つの要因であったのだと思います。ここ数年、海で練習する勢力に後れを取っていましたがその一番の差はボートスピードでありました。特に今回のエーススキッパーたちは昨年唐津にて行われた西医体にも出場しており、その差を身をもって体感したメンバー達でもあります。その様な中、一年間しっかりと自らのボートスピードを底上げし、どんな強風でも上位陣に食い込めるように練習してきました。その練習が身を結びほとんどのレースでカットとなる順位を作らないという、堅実な走りを両クラス共に見せていきました。
短いですが6年間西医体を見てきた者として、西医体の様相は変化してきている様に感じます。昔の西医体では470級、スナイプ級、両クラスとも安定して走れる大学が少なく優勝するためには、どちらかでクラス優勝は必然、もっと言えば1位をより多く生産しなければなりませんでしたが、近年の西医体では上位陣を安定して走る艇数が増え、どれだけ両クラスで纏めることが出来たか否かが重要視されてきているように思います。昨年の西医体も、そして今西医体も総合優勝を果たしたのはクラス優勝を果たした大学ではなく、両クラス共にまとめ切った大学が優勝しています。昔の先輩の総括で「チーム力を見せた京府医」という言葉がありましたが、正にその「チーム力」が今現在、優勝するために問われているのではないかと思います。有名な言葉として「One for all, All for one」(「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」)がありますがこれは、ヨットにおいても的をいていると今回改めて思いました。一人一人がチームのために出来ることを考え働きかけ、そこで出来た最強のチームが優勝へと走っていくのだと思います。そのチーム力を培う中でサポートメンバーの存在も大きいものでした。早くから下の代たちがエースたちに焦りを覚えさせるほど上手くなり、その結果としてチーム全体が向上し完成されて行ったのだと思います。
今回、長い間の目標であった「強かった京府医」ではなく「強い京府医」を取り戻すことが出来ましたが、それは偏に彼らが誰一人として諦めることなく優勝を考えていたからです。最終日において、優勝候補はまだ絞り切られておらず、1レース毎に点数がめぐるましく入れ替わっていく展開となり、陸で待機している組でも点数計算がかなり困難でした。それでも海上にいる彼らは誰をカバーすれば良いか、誰に勝てば優勝できるのかを計算し尽くしていました。そうして最後まで気持ちが折れることなく優勝へと手を伸ばし続けていたからこその結果であります。最後のレース、数艇身以下の差で優勝を勝ち取った瞬間は今でも鮮明に覚えています。
9月より新主将の佐野を中心にまた新たなチームが始動していきます。今大会の経験は新しいチームにとっても非常に大きなものとなったと思います。今大会に加え今までの練習で培ったことを発揮して、今度は両クラス優勝による完全優勝を目指していってこの先1年間頑張っていってもらいたいと思います。
最後になりましたが、今西医体でも多くのOBの先生方がご多忙の中応援に来て下さいました。本当にありがとうございました。また今大会にて使用した470級の新艇購入におきまして、多くのOBの先生方のご支援、ご寄付にて成し遂げることが出来ました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。来年は琵琶湖にて京都府立医科大学主幹にて西医体が行われます。この勢いを途切れさせないためにもこの先も練習に励んでいきますので、これからもご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
470級 塩見・佐野艇
470級 塩見・奥川艇
スナイプ級 芝元・河合艇
スナイプ級 佐藤・井上艇
優勝を飾ったエース達 本当にみんなよく頑張りました、おめでとう!

西医体二日目

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西医体二日目です。現時点での成績をお知らせします。

470級

1位 兵庫医科大学 5-1-1-5-1-1-4 (5) 13点

2位 京都府立医科大学 2-2-2-1-3-5-5 (5) 15点

3位 和歌山県立医科大学 1-4-RET(18)-4-5-4-2 (RET) 20点

4位 広島大学 3-5-4-10-DSQ(18)-3-1 (DSQ) 26点

5位 神戸大学 6-6-12-2-2-6-6 (12) 28点

6位 香川大学 4-3-6-8-4-8-7 (8) 32点

スナイプ級

1位 広島大学 2-1-RET(18)-1-1-4-6 (RET) 15点

2位 産業医科大学 8-2-1-2-6-3-4 (8) 18点

3位 京都府立医科大学 7-3-5-3-4-2-2 (7) 19点

4位 香川大学 1-5-6-8-2-6-3 (8) 23点

5位 和歌山県立医科大学 5-4-3-5-7-7-1 (7) 25点

6位 神戸大学 6-8-4-4-3-8-8 (8) 29点

※()内はカット点数

総合

1位 京都府立医科大学 34点

2位 広島大学 41点

3位 和歌山県立医科大学  45点

4位 香川大学 55点

5位 神戸大学 57点

となっています。現在、7レース消化しており明日は最大2レース行われます。

9レース完了時点で2カットとなりますので、その場合、広島大学と1点差となります。

一切油断ならない状況ですが、選手たちによる頑張りで悲願の総合優勝が見えてきました。

優勝をつかむまであと少し、最後まで諦めずに行きますのでご応援よろしくお願いします。

現地練習3日目

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今日はセール計測でしたが、早めに終わったため6時間ほどしっかり練習できました。他大学のマーク練習に混ぜてもらい、合同でスタート練習なども行えました。3日間の練習では陸風が吹いていて、明日以降は海風が吹く予報なので、どういう風が吹くかは未経験ですが、練習してきた経験をいかしてベストを尽くしたいと思います。

明日は開会式の後、10:25予告でプラクティスレース(旧コメディカルレース)が行われます。最大3レースとなる予定です。

470級

中川・岡本 艇

塩見・佐野 艇

大和田・奥川/磯邊 艇

スナイプ級

山本・瀬川 艇

佐藤・河合/田中 艇

関根/芝元・鵜川/井上 艇

の6艇が出場します。応援よろしくお願いします。

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現地練習2日目

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現地練習2日目の午前中は雷鳴のため出艇禁止となり、午後に出艇が許可されてからの練習となりました。前線が近づいており、出艇をとりやめる大学が出るような強風の中で、6艇ともしっかり出艇し、短い時間ながら強風でいい練習ができました。本レースも強風が予想されるので、各艇セッティングの確認を行い、ベストの艇速を出せるように残り少ない練習に取り組んでいきます。

明日はセール計測があり、明後日にはプラクティスレースが始まります。体調管理等に気をつけつつ、できる限りのことはやり尽くして本番を迎えたいです!

 

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現地練習1日目

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台風の影響が心配された中、8/7に無事、唐津に到着し佐賀県ヨットハーバーにて積み下ろしを行いました。今日が初練習です。

470級3艇、スナイプ級3艇の計6艇で出艇し、5時間半ほどレース海面で練習しました。今日は台風の影響なのかシーブリーズではなく陸風の順風コンディションでした。唐津の海面は琵琶湖にはないうねりなどがあるものの、島が散在しているため、風が振れ、ブローの強弱もあり琵琶湖と似ている部分もあるという印象を受けました。

本番までに唐津の海面に慣れ、琵琶湖で練習してきた成果を出しきれるよう、残り少ない練習に励んでいこうと思います。

今年のレースの予定は

8/11 プラクティスレース

8/12-14 本レース

となっております。応援よろしくお願い致します。

 

※写真は練習中の山本・瀬川艇(スナイプ級)と、ホテルでのミーティングの様子です。

 

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現地練習三日目

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8月6日、現地練習三日目です

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計測もついに終了し、レースにでる準備も万全に近づきました。

今回の海面は左海面、右海面どちらが伸びるかはそのレース時々で安定した順位をとるのはとても難しい海面となっておりますが、エースたちも最後の最後まで取りこぼしがないか入念にミーティングを重ねています。

明日はいよいよコメディカルレースとなりました。長いようで短いこの三日間でしたがその成果を発揮できるよう頑張っていきたいと思います。

出場しない部員は観音マリーナから少し離れたところで観戦をおこなっております。

またレースごとの成績はメーリス、またはFACEBOOKなどで更新していきます、是非とも御応援よろしくお願いします!

現地練習二日目

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8月5日、現地練習2日目です。

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今日は練習レースがあり、昨日集めた情報をさらに完璧なものとすべくレースに挑みました。

昨日の情報が活かせた場面、活かせなかった場面がどのようなものであったかレースの記憶をもとに、暇があればミーティングで反省し情報をさらに完璧なもとと仕上げていきます。

常に一定以上の風が吹いているので練習の疲れも部員たちに見られてきましたが、一たびヨットの話となると全員が耳を傾け各々の意見を交換しあう非常に熱い思いが感じられます。

明日は計測があり、また練習レースも行われる予定です。いままでの実力を再現すれば決して負けるような戦いではないので、最後まで走っていきたいと思います。

それでは明日も頑張っていきます。

現地練習一日目

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8月4日、現地練習一日目です。

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午前は軽風ながらのブローをつかんだものが前に出れる風で、どこから吹いているのか、風は何度変わるのかの情報収集にはしりました。

午後からは、シーブリーズも入ってきて一様に風が吹いていました。しかしその中でも右海面、左海面の選択で大きく艇身差が開くなど情報収集が大きな鍵となってきます。

軽風から強風までオールラウンドに対応できる技術と、海面の情報力すべてを合わせなければ勝ちに行くことはできない非常に難しい海面だと思います。

しかし、その難しい海面を攻略するために、現役部員一同練習により一層身が入っております。

昼着艇では、ミーティングで470級、スナイプ級が情報を共有し

さらに、帰着後のホテルでのミーティングでも、風の情報を整理しなおし着々と勝つための準備を進めていってます。

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明日には模擬レースが行われますので、そこでさらに悲願の総合優勝までの一歩を刻むため、プレイヤー一同頑張っていきます。

西医体出発!@観音マリーナ

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8月2日、積み込みが行われ、今年は470級三艇、スナイプ級三艇を積み込み広島へと向かいます。

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例年とは違い、急ぎ目な日程でしたがチームの団結力で無事積み込みを終えることができました。

琵琶湖も例年に比べて、藻が少なく、風が吹き、エースの力そして京都府立医科大学ヨット部のチームとしての力が随分パワーアップしたと思います。

あとは広島で、海面の情報を得て最後の調整をするため頑張っていきます!

あと三日間練習ができますので、随時報告していきます。

レース中、メーリングリストが多数送られてくると思いますが、ご了承ください。

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写真はヨットのセッティングをしているエースたちです。

それでは明日も頑張ってきます。

西医体まであと少し

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来る7月23日、24日 平成27年卒米山先生と平成28年卒車古先生、南田先生、そして慈恵医科大学OBの岡部先生に練習に来ていただきました。

救助艇の上からのアドバイス、実際にヨットに乗ってのアドバイス等大変身のある練習をすることができました。

OBの先生方、お忙しいところ来ていただき本当にありがとうございました。

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いよいよ、7月も終わり近づき8月に入ろうとしています。今年は学校のカリキュラムそして西医体の日程の都合上、強化練習を入れることができませんでしたが、その分一回一回の練習をより一層大切にし、そして時間をなんとか見つけて自主練習に励んでいます。

今年こそ悲願の総合優勝を果たすべく、エースの学年、下の学年が心を一つにし部員が一丸となって突き進んでいます。

定期練習自体は今週で終わりとなりますが、まだ現地練習が残っています。そこでの練習を少しも無駄にしない様最後まで力を出し切っていきますので、ここからもOBの先生方のご指導、ご鞭撻の程よろしくお願いします。

現地での様子は、また随時こちらのブログで報告させていただきます。