Monthly Archives: 10月 2024

西医体完全優勝報告会・祝勝会

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去る10月14日に青蓮会館にて西医体2024における完全優勝の報告会ならびに祝勝会が執り行われました。

報告会では部員らによってチームの現状や優勝できた要因の考察、今後の部活の展望などについてプレゼン資料を用いて報告させていただきました。優勝できた要因として一つに「OB・OGの皆様からのご支援」を挙げさせていただきましたが、本当に私たちがこのような活動ができているのも、皆様からのご支援があってこそです。この場を借りて日頃よりご支援いただいている皆様に感謝申し上げます。

祝勝会ではOBの先生方と机を囲んですき焼きをいただき、先生方からお話を伺うことができました。そこでは先生方ご自身の西医体での思い出を拝聴したり、私たちへのお褒めの言葉、励ましの言葉をいただいたりと、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

文中でも申した通り、私たちがこのような結果を得られたのも日頃よりご支援くださるOB・OGの皆様、そして関係者の皆様のおかげです。今後とも皆様に応援してくださるような部活作りに精進していく所存ですので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

文責:ヨット部主将 山田

10月27日 練習

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お疲れ様です!スナイプ2回生の貴志優子です!

本日は午前は微風、午後は微風から中風ぐらいのコンディションでした。帆走練とマーク練を主に、またスラロームも行いました。

新人スキッパーの私は、久しぶりの微風に最初は戸惑いつつも練習中に少しずつ走らせ方がつかめてきたのではないかと思います。午後の風では、クルーが下デッキからインデッキ、オンデッキと移動しなければいけなく、忙しく大変な風域ではあったと思いますが、クルースキッパーともにいい練習の機会でした!

今週はまだ気温は温かかったですが、水が冷たくなってきています。

寒さ対策をしつつ、冬の強風に向けてスキッパー技術も上手くなれるよう精進します!

マーク練習の様子です

【コラム】

4回生スナイプの西川です!

今日は僕の行きつけのラーメン屋さんについてです。

麦の夜明けという西大路にあるラーメン屋で、最近色々なサイトや雑誌にも取り上げられている有名店です。

この店は基本的に何を食べても美味しいのですが、季節によって限定メニューがあり、夏は山椒冷やし中華、秋にはありそうであまりない蟹味噌ラーメンなどとても斬新なラーメンが食べられます!

最近どんどん京都に新しいラーメン屋が出来てきてるので、いろんな店を回りたいと思いますが、試験勉強による不摂生でかなり体重が増えてしまったので、試験が終わったらしばらくはランニングなどトレーニングを頑張って減量と体力増強を頑張りたいと思います!

美味しそうです✨
こちらも美味しそうです!


10月26日 練習

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お疲れ様です。1マネの沼田です。

今日は、同志社大学のコーチをしておられる續木さんがコーチングに来てくださいました!

午前は風があまり吹かなかったので、午後からの出艇となりました。風待ちの間は、續木さんと一緒にヨットの整備を行いました。午後からは良い風が吹いており、470は續木さんと一緒にヨットに乗り、コーチングを受けながら帆走練習、スナイプはマーク練を行いました。續木さんに、スキッパー、クルーの両方のアドバイスをいただき、良い練習になりました。

本日は、練習中に470とスナイプが離れることがありましたが、一年プレのカラフルな服のおかげで、すぐに見つけることができ、マネたちはとてもありがたかったです!

カラフルです✨
キャプテンの今日のイチオシ写真です!

【コラム】

2回生プレーヤーの吾妻です!

最近はこれと言って面白い出来事はありませんが

スキッパーを初めて早1か月半。始めた当初よりは船を動かせるようにはなりましたがまだまだこれからというところです。

練習で自分の技術を上げることはもちろんですが船を整備することでもここ最近では暇な時間に整備に行くことが一つ楽しみになっています。

船のことをより知ることができて、とても重要だと感じていますし、整備をする分船への愛着が湧くのでよりその後の練習を楽しむことが出来ています。

これからも楽しみながら部活動を頑張っていこうと思います!


10月20日 練習

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お疲れ様です!3回プレイヤーの吉岡です。

今日は、なんと!同志社大学ヨット部の元コーチである西村秀樹さんにコーチとして来ていただき、来年の西医体のエーススキッパーである、西川、橋田を中心にコーチングをしていただきました!

午前中、470は西村さんによるコーチング、スナイプはマーク練を中心に練習を行いました。風が不安定で難しいコンディションの中でしたが、4回生橋田のクルーとして、また私もスキッパーとして一緒に乗って教えていただきました!

午後は北風の中〜強風の安定した風が吹き、470はマーク練、スナイプは西村さんによるコーチングを行いました。

着艇後のミーティングでも貴重なアドバイスをいただき、非常に有意義な練習をすることができました。本当にありがとうございました。

今週から気温がぐっと下がってきました。寒さ対策を行いながら、頑張っていきましょう!

一回生プレの氏原です!
今日は最近オンラインクレーンゲームで取った、スライムのぬいぐるみについて書きたいと思います
ほとんど何の確認もせずにプレイしてしまい、取った後にサイズを見ると横幅がなんと50cmもありました!
しかも頭にはよくわからない鎖とコンパスが付いており、正直扱いに困っています
何事もしっかりと確認することが大事なのだと学びました!

10月19日 練習

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お疲れ様です。3プレの山田です。
 本日は午前はスラロームやマーク練習をし、強風のため一時練習を中断してハーバーに帰りました。
 午後は15時ごろに琵琶湖の上を前線が通過するとの情報を得て、最初に帆走練習を行い、ハーバー近くでマーク練習をを行うことにしました。

 練習自体は軽風から強風までのコンディションがあり、新人スキッパーにとってもかなりいい練習になったのではないかと思います。
 また、スラロームといってアビーム→クローズ→アビーム→リーチング→ランニング→アビーム→クローズ→…と蛇行運転をする練習は船を自由に動かすために、かなり効率的な練習方法でした。
 個人的には強風での走り方はヒールを安定させることを意識して行い、今日の練習で少しレベルアップできたように感じました。
 これからだんだん寒くなってくるので、防寒対策をしっかりとして事故、怪我のないように練習を行なっていきたいと思います。

お疲れ様です。
一回マネの大森星奈です。
私は最近丸亀製麺にハマっています!
先週は1週間で4回も食べました。
おすすめはぶっかけうどんに天ぷらを2、3個頼んで浸して食べることです。
おすすめの天ぷらはイカ天とかしわ天です。
また、新作がどんどん出るのでそれをお目当てに行くこともあります!
今回の新作はまだ食べてないのですが、早く食べたいので、また近々行こうと思います!

10月13日 ファミリーデー

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お疲れ様です!1回生マネの大辻子です。

今日は、部員の家族をハーバーに招待し、普段なかなか見ることができない、ヨット部の活動内容を知っていただくファミリーデーでした!

今年もたくさんのご家族が参加してくださりました。

午前も午後も雲一つない快晴で、いい天気の中、開催することができ、とても良かったです!

また、家族の方ともたくさん交流することができ、充実した1日を過ごすことができました。

沢山のご家族に来ていただきました!
試乗中です!
ヨットの構造や乗り方の説明をしています
救護艇の運転も体験してもらいました!

【コラム】

2回生マネの澤端です!

我が家には先月、ラグドールがやって来ました🐱

皆さんはラグドールを知ってますか??

アメリカ生まれの猫で、ぬいぐるみ🐈のように大人しくふわふわな事からラグドールと名付けられたようです!

さっそく親バカになってるので、うちの猫ちゃん見ていってください♡

ただ、2回生のマネージャーはほとんど犬好きなので猫好きの仲間募集中です!

遊び中です♡


10月12日 練習

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お疲れ様です!1プレ470の伊藤千春です!本日はポイントレースでした。午前は風がなかったため待機となり、午後からは微風のコンディションの中2レース行うことができました。

インカレ期間中でいつもより艇数が少ない中でのレースとなり、1レース目ではなんと470級の橋田艇が1位をとることができました!

今回のレースでは、スピンやマーク回航など自分自身の課題も改めて認識することができたので、これからの練習で改善していけたらと思います。また、レース戦略なども少しずつですが考えられるようにしていきたいです。

レース中です!

【コラム】

一回生47プレの阪上です!

今日のコラムはヨット部一回生のタコパの話をしようと思います!

一回生プレマネが仲が良いおかげでご飯会を度々開いてますが、今回はタコパを開きました!

みんなで買い出しに行ったり、ゲームしたり、叩いて被ってじゃんけんぽんしたりと充実した一日になったと思います!

この1回生全員と2回生プレでトリアス祭にて焼マシュマロと綿菓子の模擬店を出すことになりましたので、先輩方やOBOGさん方も食べにきてくれると嬉しいです!11/2、3の河原町キャンパスにて出店予定です!

たこパ中です☆彡
かわいいたこ焼き✨



10月6日 練習

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お疲れ様です!
スナイプ2回生の瀧口です
10/6の練習は、4回生はOSCE、1回生はOSCE手伝いのため不在で、2、3回生による練習になりました。
北から下デッキからオンデッキ程度の風が吹いていました。
スキッパー初めたての2回生のために、午前・午後共にマーク連を中心に行いました。途中、気分転換にタックマッチを行ったり、載せ替えを適宜行ったりしました。
2回生が新スキッパーを初めて1ヶ月が経過しました。オフまでになんとか先輩方と共に十分に帆走練習ができるようにしたいです

藻は未だ多いですが、先週に比べ水温が下がり水に浸かると少し冷たく感じるほどになりました。防寒対策の用意をそろそろ考えつつ、頑張っていきます!

お疲れ様です!1マネの今西です!

私が最近楽しみにしていることは、
ユニバのホラーナイトに行くことです!
来週に友達と授業終わりに行く予定で、
とても楽しみです( ¨̮ )
後期は大学が月曜日休みなので、前期に比べて自分の好きなことに使える時間が増えました!
先週には友達とお揃いのキーホルダーを作りに行きました!
バイトも勉強も遊びも沢山して、
大学生生活楽しみたいと思います!

10月5日練習

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お疲れ様です!2マネの森川です。

今日はマーク練を中心に行いました!
OBさんも来て下さり、たくさんアドバイスを頂きました。
マークの位置や感覚などを丁寧に教えて下さり、マネージャーとしても、OBさんに父ちゃんに乗ってもらうことはとてもありがたいです。

だんだん寒くなってきたので、体調管理や防寒対策をしっかりしてようと思います!

13:30 橋田龍汰 皆さまお久しぶりです。4回生の橋田です。
広島の西医体が終わって早2ヶ月、だいぶ涼しくなり、最近は気持ちいい風の中でセーリングを楽しんでいます。
実はこの二ヶ月の間、怠惰な私にしては珍しく勉強をしておりました。医学部はよく「偶数学年が忙しく、奇数学年が暇」と言いますが、まさにその通りで、2回生は解剖や生理学、生化学などの基礎医学の試験、4回生はCBTやOSCE、6回生は国試があり、かなり勉強しないといけません…。

CBTはいわゆる、コンピュータを使った医学クイズ、OSCEは実技や面接のテストで、どちらにも合格しないと病院実習ができないんです…。しかも2023年度よりCBTとOSCEは試験が公的化されたようで、以前よりもより厳密に評価基準も設定されていて、いわゆる教授の「お情け」も通用しなくなりました。

僕はどちらも手応えがなく、二回目の4回生が見えてきていて毎晩お布団の中で震えています。
とはいえ今の私がやるべきことは一にも二にも勉強です。「努力、継続、集中力」、これは私の父親の格言です。ひたすら勉強していきたいと思います!
この投稿を見ている下級生のみなさんは、コツコツ真面目に勉強しましょう。

これだと流石にコラムとして味気ないので最近食べた美味しい店を紹介します。烏丸丸太町の「グリルデミ」って店です。鉄板の上にハンバーグ乗ってて本格的でした。ぜひ行ってみてください。

西医体 総括

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京都府立医科大学ヨット部の西川誠人です。今年度の西医体総括をさせていただきます。

第76回西日本医科学生総合体育大会ヨット部門は広島大学主幹で8年ぶりに広島観音マリーナにて開催されました。

現役にとっては前年度4年ぶりに行われた西医体がホームである柳が崎ヨットハーバーで開催されたため、初めての遠征であり、ヨットの技能だけでなく、ヨットの運搬や予備備品などの遠征の準備や体調管理などが重要な大会となりました。

広島観音マリーナにて。

今年度は以下の競技日程のもと、レースが挙行されました。

8月8日(木) 計測・レセプション

8月9日(金)開会式・プラクティスレース

8月10日(土) 本レース1日目

8月11日(日) 本レース2日目

8月12日(月祝) 本レース3日目・閉会式

予定通りレースや計測が行われ、コメディカルレースは4レース、本レースは、14レース行われたタフなレガッタとなりました。

今回京都府立医科大学ヨット部は本レースは前年度と同じく5回生スキッパー(東郷、谷内)と3回生クルー(山田、吉岡)、そして新たに2回生クルー(吾妻)がチームの代表として出場し、見事に両クラス優勝での総合優勝、悲願の完全優勝を成し遂げました。

記録に残っている限りではスナイプは2019年の西医体でのクラス優勝が初優勝であり、完全優勝は創部史上初の快挙となっております。

また完全優勝は西医体ではあまり達成されてこなかった記録であり、2013年の小戸で香川大学が達成して以来11年ぶりの記録となります。

470級は過去の先輩方が奮闘され、長年上位争いには加わっていたものの、入賞に留まる年が多く、2014年度以来10年ぶりの栄冠となりました。

今年度のレースメンバーの3回生以上の4名(東郷、谷内、山田、吉岡)は昨年度も西医体のレースメンバーとして出場しており、両クラスに実績ある経験者を擁していた和歌山県立医科大学との力の差を見せつけられ、両クラス入賞こそしたものの、総合は3位となり、非常に悔しい思いをしました。

今年度こそは総合優勝を成し遂げるために去年の結果に満足せず、悔しさをバネにして妥協せずに更なる努力を積み重ね、栄光を掴み取りました。

このような成績を残せた理由にはプレイヤーおよびマネージャーの尽力、OB,OGの先生方からのご支援がありますが、この場で申し上げたいのは、琵琶湖水域の多くのセーラーの方々から応援していただいたということです。

技術的な指導や艇の整備の仕方、チーム作りのことや、艇の運搬の際に手伝ってくださったり、最終日にはシャンパンを持って広島に駆けつけてくださった方までいらっしゃいました。これからもOB,OGの先生方はもちろん、琵琶湖の周りの方々からも応援されるチーム作りに励んでまいります。いつも手厚い支援をくださるOB,OGの先生方、我々のサポートや指導をしてくださる琵琶湖のセーラーの方々にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

柳が崎ヨットハーバーでお世話になった宮崎さんからシャンパンを頂きました。

5回生の東郷と谷内は今大会で引退となり現役を退きましたが、OBとなりこれからのチームを支えます。

我々京都府立医科大学ヨット部は現状に満足せず、チームを変革し続け、新型コロナウイルスを乗り越えて再び打ち立てた「強い京府医」を継承し、連覇を成し遂げるために新体制で動き出しております。

続いて、簡単にですがそれぞれのレースメンバーの紹介をさせていただきたいと思います。

5回生のスナイプスキッパーの東郷は琵琶湖のレガッタでも順当に良い成績を上げ、ポイントレースでは優勝という快挙を成し遂げました。常に部内ではトップの成績を上げ、文字通りチームを牽引する存在でした。スナイプクラスはスピネーカーがなく、支援艇や陸から順位を判別しづらいのですが、一艇抜けている船があれば間違いなくあれは京府医だろうと安心できる圧倒的な実力を誇りました。

5回生470スキッパーの谷内はチームのために自分の練習時間を削り、後輩の指導や練習運営を多く行うなど、献身的に働き、チームの地盤となってくれました。5〜6月のレースシーズンは不調でありましたが、チームでの情報共有や琵琶湖のセーラーの方々からの指導を受け、夏頃から復調し、強風域では圧巻の走りを見せました。

3回生スナイプクルーの山田は昨年秋からスキッパーに転向し、レースシーズンではレベルの高い琵琶湖フリートで中位に食い込むなどの活躍を見せ、再び7月からクルーとして東郷とペアを組みました。ヨットに真摯に取り組み、この一年で逞しくなり、本レース中もスナイプ1番艇の不調に気づき、素早く対応し、普段のボートスピードを取り戻すなどチームを代表するに相応しいクルーとなってくれました。

3回生470クルーの吉岡も昨年秋からスキッパーに転向しましたが、チーム事情でしばらくヨットに乗れない期間が続くなど不憫な思いをさせてしまいましたが、腐らずに努力を続けました。シーブリーズが強く軽風クルーとしての出番は少なかったですが、最終日にこれまでの流れを断ち切るトップホーンを鳴らし、大逆転の470クラス優勝に貢献しました。

2回生の470クルーの吾妻は唯一2回生でレースメンバーに選ばれ、恵まれた体格や運動神経を活かし、2回生ながら強風クルーとして本レース14レース中12レースに出場し、レースの中で成長し続け、支援艇から見守っていた私から見ても本レース1日目と3日目では別人のように映り、470クラス優勝に貢献しました。

4642 谷内(4)/吉岡(3)/吾妻(2)
31858 東郷(5)/山田(3)
最終レースの後、洋上にて。

以下、広島まで応援に駆けつけてくださったり、カンパをいただいたOB,OGの方々です。

R5年度卒業

岩村篤憲先生

今井陽大先生

田中光来先生        

田中智章先生

吉田滉平先生

R4年度卒業

河合正旺先生

梅谷成美さん

R3年度卒業

田中 拓先生

森山実歩さん

R2年度卒業

瀬川 晃平先生

H30年度卒業

生駒 麻紀子先生

【レース総括】

今年度の広島西医体は先述した通り8年ぶりの開催となり、現役部員には広島を経験した部員はおらず、事前の遠征での情報や、琵琶湖のセーラーの方々からのご助言、OB,OGの先生方からのアドバイスなどはいただいておりましたが、初めての遠征に一抹の不安を抱いておりました。

事前の予報では微軽風での戦いが予想されましたが、実際は予報にはシーブリーズが反映されておらず、午前中は風待ち後に陸から観戦できるハーバーの目の前にて軽風で1,2レースが行われ、午後にはシーブリーズが強まる最大15knt程度まで吹き上がる中強風域の中、沖で3、4レース程度が行われるというのが連日の流れとなりました。

普段練習している琵琶湖とは異なり、メインの南からのシーブリーズは風が比較的安定しており、振れる時は海面全体が振れるので、コース取りよりもスタートでフレッシュウィンドを確保し、そのまま有利海面でポジションを確保するためのボートスピードが最も重要な海面だと感じました。

また午前に1レース行われる軽風のレースでは風が不安定でありショートコースで行われるため1上で出遅れると挽回が難しく、最大15レースで2カットのみという今大会の性質上、総合優勝を狙うためには中強風域のスピードだけでなく、ここでの失点を抑えるリスクヘッジ能力が求められ、総合力が試されるレガッタとなりました。

今回の完全優勝達成の大きな要因としましては、両クラスともに1年間重視して磨き上げたボートスピードと琵琶湖のセーラーの方々から授かった知識、そして他大学よりも豊富なレース経験の3点が挙げられると思います。

特に近年の西医体は昔のような混戦ではなく、数校実力が抜けている大学があり、それらの大学が基本的には全レースを1〜3位に収めて、数点差で総合優勝争いを繰り広げるマッチレース的な要素が色濃いレガッタとなっており、ここで京府医の豊富なレース経験を活かせたかと思います。

結果としては完全優勝しましたが、今回優勝を争った広島大学とも数点差を争う展開となり、一切気の抜けないレースが続きました。

以下レースの内容について振り返らせていただきます。

8月9日には前哨戦とも言えるコメディカルレースが行われました。

8〜14knt程度の中風域で沖にて4レースが行われ、持ち前のボートスピードを活かし京都府立医科大学は3度のワンツースリーフィニッシュを決めたスナイプ級が総合1,2,3位を独占し、470級は総合3位と7位を獲得し、表彰台の半分を占める結果となりました。

特にスナイプ級1位の東郷/山田ペアは圧倒的なスピードで3レース1位を獲得し、スナイプ級3位の溝渕/瀧口ペアは2回生ペアながら安定したレース展開で3位入賞という快挙を成し遂げました。

470級はスタートに課題があったようでミーティングで失敗の原因を話し合い、翌日の本レースに備えました。

以下、コメディカルレースの成績です。

8月10日の本レース1日目は前日の展開からスナイプ級が1位を取り続け、470級が広島大学に喰らい付くという一騎打ちの展開が予想されましたが、1レース目から東郷/山田ペアがスタート前に42条違反で2回転を強いられ出遅れるという厳しい展開となり、軽風の中なんとか追い上げますが、風が90度近く振れるもノーレースにならないという不運もあり3位に終わります。

470級の谷内/吾妻ペアも大きく振れる風に翻弄されますが、持ち堪え2位でフィニッシュします。

結果として内容は悪くなかったのですが、広島大学が両クラス1位を獲得し出鼻を挫かれる展開となりました。

2レース目では1レース目のミスから切り替えきれない東郷/山田ペアが痛恨のリコールを取られ、カットレースを作ってしまい苦しい展開となります。しかし谷内/吾妻ペアが意地を見せトップホーンを鳴らし悪い流れを断ち切りました。

3レース目以降は風が上がり沖に移動し東郷/山田ペアも気持ちを切り替え3/(UFD)/1/1/2で初日を終えます。谷内/吾妻ペアは勢いそのままに初日残りの全てのレースでトップホーンを鳴らし、(2)/1/1/1/1で初日を終え、総合では広島大学に2点リードをする形となりました。宿舎に戻るとマネージャーが食事を作ってくれており、十分な休息を取ることができ、翌日以降の英気を養うことができました。

470級 ダウンウィンド・レグ

8月11日の本レース2日目では前日不調の東郷/山田ペアはOBの先生方から励ましとアドバイスを受け、船のトラブルも解決し、全5レースでトップフィニッシュを決めるというエースぶりを見せつけました。印象に残るレースとしては9Rに大きく風が振れた時に広島大学に先行される場面がありましたが細かい動作の質やランニングでのサーフィングの精度で最終マーク直前で広島大学を抜き去り、10Rには2位に半レグほど差をつける圧巻の走りを見せました。

ボートスピードを武器に、試合を優位に展開する東郷/山田。

一方470級は6Rでトラブルを起こし5位とカットレースを作ってしまいます。初日から風の落ちた10〜12kntのフルパワー程度の風域では広島大学にボートスピードのアドバンテージがあり、浜松医科大学も上位争いに食い込み、初日とは打って変わって苦しい展開となります。注目のレースとしては10Rで、最後の下マークアプローチでミスをした浜松医科大学のミスを見逃さず、先に下マークを回航し土壇場で2位でフィニッシュしました。後にこの1点が明暗を分けることになります。総合では変わらず2点のリードを保ったまま2日目を終えます。

2日目のミーティングではどのような順位を取れば総合優勝できるかのシミュレーション、課題となったダウンウィンドでのコース取りの確認などを行い、最終日に備えました。

スナイプ級 ダウンウィンド・レグ

最終日はレース公示が変更され、風が上がってもハーバーの目の前でレースが行われるようになり、各校多くのOB,OGが集まる中、各大学の威信をかけた戦いが幕開けました。京都府立医科大学ヨット部は、完全優勝は意識せず、総合優勝を取りに行くために470はリスクを抑え少なくとも2位を確実に取りに行くという作戦にシフトしました。また軽風が予想される11R、12Rでは470の軽風クルーとして吉岡を起用しました。

ハーバーの観覧デッキには各大学の多くのOB・OGの先生方がお越しになった。

11Rは不安定な軽風の中、東郷/山田ペアが実力を発揮しトップフィニッシュ、谷内/吉岡ペアは1上を広島大学、浜松医科大学に続き、3位で回航します。目標は総合優勝とは言いましたが、ここで広島大学とさらに点差が開くと、470のクラス優勝は絶望的になり、残りのレースを考えるとここは1点差に収めたいところでした。

結果は浜松医科大学が快走し広島大学抜きトップフニッシュし、広島大学が2位、京都府立医科大学が3位となり、クラス優勝へ望みをつなぎ、広島大学のスナイプがスコアを崩したことで総合は4点差に広がりました。

12Rは10knt程度の中風で行われ、470は1上マークで5位と大きく出遅れましたが、ここからリーチングで猛追を見せ、完璧なサイドジャイブを決め、有利なポジションを確保した後、下マークで2位まで浮上すると、2上の巧みなコース取りでトップに立ち逆転トップフィニッシュを決めました。

分岐点となったサイド・ジャイブ。ここで浜松のインを取り、広島を猛追。

レースはハーバーから観戦可能なほど陸近くで行われ、2上で京府医のライトブルーのスピンが真っ先に上がった瞬間、ハーバーにいる陸組やOB,OGの先生方から海上からでも聞こえるほど大きな歓声が響いていたのが印象的でした。スナイプの東郷/山田ペアは引き続き他艇を大きく引き離しトップフニッシュと圧倒的な実力を見せつけました。

13Rからは風が3日間で1番吹き上がり、トラブルや沈でリタイアする大学も出てくる 15kntを超える強風で行われ、ここから470は予定通りクルーを吉岡から吾妻に変更し、強風での勝負に挑みました。470は中風域では広島大学のエースにスピードでは負けていたようですが、強風域では谷内/吾妻ペアにアドバンテージがあり、12Rのトップフィニッシュの勢いそのままに、後続を大きく突き放しトップホーンを鳴らしました。

スナイプも独走状態に入り両クラスでトップフィニッシュを飾り、残り1レースで総合は6点差となり、カットレースの関係からスナイプ級優勝および総合優勝はこの時点でほぼ確定しました。一方470クラスは広島大学と1点差であり広島大学のカットレースが2点と3点であることから、京府医が470クラス優勝するためには1位を取り、タイに持ち込み、1位の数で上回りタイを解消するしか方法はありませんでした。

14Rは広島大学との470クラス優勝をかけた最後の戦いとなりました。

京府医の総合優勝は確定しており、あとは自分たちを信じて1位を取るだけとなった谷内/吾妻ペアの気迫は凄まじく、強風でのスピードを活かし1上から先行すると、ライトブルーのスピンを1番に上げ得意のリーチングで後続を大きく突き放し、トップホーンを鳴らし、ハーバーからは一際大きい歓声が上がりました。

振り返ると12R時点において3回連続でトップフィニッシュをしないとクラス優勝ができないという苦境に立たされながら諦めない心と特に10Rのような相手の細かいミスを見逃さない姿勢でもぎ取った1点が明暗を分け、共に18点と広島大学と同点とはなりましたが、1位の数で上回り劇的なクラス優勝を決めました。スナイプもすでに優勝は確定していましたが、最終レースもトップフニッシュと2日目3日目の全てのレースで1位を獲得する横綱相撲でクラス優勝を成し遂げ西医体を終えました。

470級 谷内(4)/吾妻(2)
スナイプ級 東郷(5)/山田(3)
多くの賞状をもらいました。

本レースの成績は以下のとおりです。

初日はスナイプが崩し470がチームを鼓舞し、2日目はスナイプが実力を発揮し470を補い、最終日には両クラスが底力を見せ完全優勝を達成するという、非常なドラマティックな展開であり、多くの方々の記憶に残る西医体になったと思います。表彰式の後は2018年度に優勝されたカッコいい先輩方の真似をして、トロフィーを掲げ、シャンパンファイトを行い、完全優勝の喜びを全部員OB,OGの方々と分かち合うことができました。

今回、西医体を見ていて強く感じたのは、サポート体制や声の掛け合いなどのチームとしての地力がここ一番の時に大きな力を発揮するということです。京府医は部員が多く、点数計算組、速報発表、支援艇から食べ物や飲み物の支援、アドバイスや声掛け、食事作りなど、レースメンバー以外もそれぞれの部員が自分の役割を果たし、とてもレベルが高いチームへと仕上がっていました。

またOB,OGさんからの声援も心強く、前回広島で悔しい思いをした先輩方が喜んでいてくださったりするのを見ると、ヨット部の長い歴史とその一員であることの誇りを感じました。

今回の西医体で

医学科5回生 東郷惇

医学科5回生 谷内知樹

看護科3回生 閨祥子

看護科3回生 井上茉子

看護科3回生 久下真琴

看護科3回生 平井三貴

看護科3回生 浅田紗奈

以上7名が引退し、9月からは新主将の山田怜音(医学科3回生)を中心とした新体制が、総合連覇に向けて始動しております。何事においても追われる立場になる連覇というものは難しいと言われております。優勝したことは一旦忘れ、挑戦者として今年より強く応援されるチームを作り上げることに集中してくれればと思います。

来年度は再び柳が崎ヨットハーバーで京都府立医科大学主幹の下で西医体が行われます。今年のような多くの方々がセーリングの魅力を噛み締めることができるような大会作りと、結果を残せるように部員一同尽力して参ります。

最後になりましたが、今西医体でも多くのOB,OGの先生方がご多忙の中応援に来て下さいました。誠にありがとうございます。

先日メールやホームページで連絡させていただいた10月14日の優勝報告会にも多くの先生方から参加の連絡をいただき、470新艇購入のためにも支援をいただいております。

ヨット部の活動はOB,OGの先生方からの手厚い支援によって支えられており、このような支援があってこそ完全優勝を成し遂げることができました。この場を借りてお礼を申し上げます。新秋快適の候、どうぞお健やかにお過ごしください。皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

京都府立医科大学医学部医学科4回生
西川誠人

閉会式終了後、西医体参加校の集合写真。
府立医大ヨット部集合写真。