大躍進!! 秋の医歯薬

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秋の医歯薬が行われたため結果報告を行います。夏のオフ明けから2ヵ月が経ち、ペアの交代後初のレースであり、新人スキッパーはここまでやってきた練習の成果を発揮する場、エース艇にとっては絶対に負けられないというプレッシャーのかかるレースとなりました。

470級は全13艇、スナイプ級は全8艇で、2~5m/sの軽風で4レース行われました。京府医からはそれぞれ3ペアずつ出場しました。

結果は

470級

佐野/吉田ペア 1位

平田/今井ペア 5位

田中智章/岡本ペア 6位

スナイプ級

井上/岩村ペア 1位

田中拓/田中光来ペア 2位

河合/鵜川・瀬川ペア 3位

とエース艇は上位を独占し、新人スキッパー達も上位に食らいつく良い走りを見せてくれました。

 

 

 

 

レースを通して各ペアとも良い手ごたえをつかみ、新たな課題を見つけることができたため来週からの練習に活かしていきたいと思います!

マネさんも寒い中、1日中運営ありがとう^^

公式練習も残すところ残り3週間となりました。各々課題を克服し、春からのレースで良い成績を残せるように頑張ります!

また来る12月15日(日)には、追い出しコンパ並びに酒井先生の紫綬褒章受章記念式典が行われます。数多くの参加をお待ちしています。

 

 

全日本スナイプ 結果

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久しぶりの更新となりました。西医体後9月21日から練習を再開し、新チーム体制として活動しております。

 

10月15日~20日に葉山マリーナにて行われた第72回全日本スナイプ選手権に、瀬川/田中智章ペア、田中拓/鵜川ペアが出場してきましたため結果報告をしたいと思います。葉山は風にも恵まれ、5日間で計10レースを消化し全72ペア中、

田中拓/鵜川ペアが41位(25-9-14-27-(UFD)-(33)-9-21-7-2 計114点)

瀬川/田中智章ペアが58位((32)-(29)-27-29-25-26-12-15-16-19 計169点)

という結果となりました。全日本選手権ということで大変レベルの高い大会となり、思うようにレースを進めることができない場面もありましたが、良い順位を取れたレースもあり実力を出し切れた納得のレガッタとなったと思います。なにより普段動画などで見ているトップセーラーの方達とレースできたことは最高の思い出になったとともに、その走りを間近で見ることができ大変勉強になりました。今大会を踏まえて自分たちと彼らとの差が何なのかを考え、部活動全体としてさらなるレベルアップに繋げたいと思います。また来年度以降も琵琶湖選手権で好成績を残し、京府医ヨット部から全日本スナイプや全日本470選手権に出場できるペアが増えてくることを期待します。

 

11月10日には秋の医歯薬が行われます。ここから寒くなってはいきますが、好成績を残せるよう頑張っていきたいと思います。

 

2019年度西医体総括

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遅くなりましたが今年度の西医体の総括をさせていただきます。

 

本年度、第70回西日本医科学生総合体育大会ヨット部門はホームである柳が崎ヨットハーバーにて開催され、全6レースが行われました。今回、京都府立医科大学は470級7位、スナイプ級優勝、総合4位という成績を収めました。

 

今大会は470級の岡本爽希、スナイプ級の瀬川晃平の2名がエーススキッパーとして出場し、現役最後のレースとなりました。結果的に、1年間目標としてきた総合2連覇は達成できず、「もっと努力しておけば」、「レース数が多く、安定した風が吹いてくれていたら」といった悔しい想いや後悔もあると思います。しかし、一つ上の学年として彼らと共に戦ってきた身として、彼ら2人はヨット部に多大な貢献をしてきた学年であり、自らの5年間に自信を持って引退してほしいと思います。

 

彼ら2人は高校時代からラグビーやサッカーというチームスポーツを行ってきた経験もあって勝負にこだわる気持ちは強く、クルー時代からレースに勝つためにアグレッシブにスキッパーに意見し、スキッパーになってからも自ら先頭に立ってチームを引っ張っていました。同回生が二人だけという中で、同じ等級に競争相手がおらず、モチベーションの維持が難しい時期もあったと思います。しかしその中でも下級生を巻き込んで切磋琢磨しつつ、それぞれが470チーム・スナイプチームを引っ張り、お互いに刺激しあって成長してきました。ボートスピードの面では両クラスとも十分クラス優勝を狙える実力を持って大会に臨んだ中で、結果的には、一方は金メダルを手にし、一方は涙をのむという残酷な結果に終わってしまいましたが、引退式にて岡本が瀬川に対して語った想いからも、二人の絆の強さを感じさせられ、引退する二人は羨ましく感じるほど輝いて見えました。

 

彼らは、セーリング面はもちろんですが、部の運営という面でも貢献度が高く、幹部学年の際、部の資金が底をつきかけ、艇庫代が支払えないかもしれないという部の存続の危機に直面した中で、主将と会計として部をまとめ、積極的に資金集めに奔走し、部の危機を救ってくれました。さらに70周年という節目の年に幹部学年を務めており、今のヨット部があるのは彼らの影の努力による部分も大きいと思います。

 

そんな2人にとって「スナイプ優勝を手にしたものの、総合は4位で終わった」という結果は正直満足できる結果ではないと思います。昨年度優勝したため他大学から追われる立場であり、またホーム開催というプレッシャーの中でよく4位入賞を果たしたという言葉で締めくくることもできますが、あえて称えることはしないでおこうと思います。彼らは今大会で第一線からは退きますが、自らの経験を後輩たちに伝え、来年の広島での西医体に向けて、チームの一員として、後輩たちと共に優勝杯奪還を目指してくれることでしょう。

 

<レース総括>

今回は近畿地方に直撃した台風10号の影響などで本レースの日程が短縮となり、また最終日は無風でノーレースとなったため、本レースは1日のみで、計6レースが行われました。本レース初日は、1日を通して、琵琶湖特有の強弱が強くシフティな1m/s ~ 4m/s三井寺の風が入る中でスピーディーな運営のもと、計6レースが行われました。ボートスピードの優劣というよりもシフトを上手く掴み、的確なコースを走ったチームが前に出る展開となり、前日の個人戦で上位を走った艇もかなりの苦戦を強いられていました。

 

走ったコースによって1つのレグで挽回が困難なほどの大差がついてしまい成績を安定させにくい風の中で、470級では香川大学と京都大学の2校がコース取りの上手さを見せ、ほぼすべてのレースで1位を分け合いました。スナイプ級では京都府立医科大学の他、軽量級の和歌山県立医科大学、プラクティスレースで強風での力を見せつけた宮崎大学と実力校が順当に前を走り、僅差で京都府立医科大学が1歩リードした状況で初日を終えました。

 

最終日に安定した北風が吹けば、初日の結果から大きな順位の変動もあるかと思われましたが、選手たちの願いは届かず、最終日は無風のためノーレースに終わりました。その結果、今年度の優勝杯は6年ぶりに香川大学の手に渡りました。彼らは派手さこそないものの、両クラスのスキッパーが共に複数回西医体に出場している選手で、何度も諦めず地道にヨットを継続し、チャレンジし続けた中での総合優勝であり、優勝に値する良いチームでした。

 

今大会における京都府立医科大学としての最大のニュースを挙げるとすれば、やはりスナイプのクラス優勝でしょう。これは記録が残っている限り京都府立医科大学史上初でありますが、1つ上学年で共に練習してきた私にとっては、この結果は必然であると感じています。昨年度1点差で届かなかった悲願のスナイプ優勝に向け、今年度は安定したレース成績を誇るチームリーダー瀬川を筆頭に、本レースで2回のトップフィニッシュを飾りチームを救った4回生スキッパー田中(拓)、数々の強風レースで力を発揮してきたクルー田中(智)、そしてチームのためにクルーに専念することを受け入れた3年目クルー鵜川、と盤石の布陣を揃えて挑みました。2艇とも全日本スナイプ選手権出場権を獲得している両艇は、強風下の個人戦で2ペア揃ってメダルを獲得して波に乗り、軽風の本レースでも瀬川艇が1回、田中艇が2回のトップフィニッシュを飾り、誰が出場しても、どんな風域でも勝てる圧倒的なチーム力を見せつけてくれました。シフトが激しい中でレース数が少ないという難しい展開でも実力通り勝ち切ることができたのは、練習で470チームと共にこれでもかという程に繰り返したマークラウンディングや、琵琶湖でのインカレの強豪校に揉まれながら多くのレース経験を積んだ結果でしょう。スナイプOBとして心から祝福を送りたいと思います。

(クラス優勝を果たしたスナイプチーム。おめでとう!)

 

また、今回の西医体は、運営面にまわった部員達の功績なしには語ることはできません。

競技委員長の井上、会計の奥川を中心にプライベートの時間も削って準備にあたり、暑い中引退したマネージャーたちも含め、部員全員が協力して運営にあたったことで、台風という想定外の状況の中でもスムーズかつ要領よく大会を行うことができました。

 

そして個人的に今回の西医体を通して得た最も大きな財産だと感じているのは、ヨットハーバーの方々や、柳が崎に拠点を置くワールドセーラーの方々、運営に協力してくださったヨット関係者の方々との繋がりです。出艇前に選手を鼓舞してくださったり、トップフィニッシュを飾ると、フィニッシュ後に一緒に喜んでくださったりと、「ホームで戦っているな」という温かい雰囲気が感じられ、昨年引退した私からみても羨ましい西医体でした。今後も今回得たハーバー内での繋がりを大切にし、より強いヨット部を作って行ってほしいと思います。

 

9月からは3回生の田中がキャプテンとなり、新体制が始まります。数年前に比べて部員数が少なくなった中で様々な困難にも直面すると思いますが、部員数が多いという大きなアドバンテージをなくさないようにプレーヤー、マネージャー皆で協力し、「強く、かつ楽しい」ヨット部をこれからも継続していってほしいと思います。

 

最後になりましたが、今年度は琵琶湖での開催ということもあって多くのOB・OGの先生方にハーバーに応援にきて下さりました。また普段からご寄付を賜り、またfacebook等を見て、卒後何年立ってもヨット部を気にかけてくださっている先生方も多く、本当に感謝しております。この場を借りて改めてお礼申し上げます。今後もご指導、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

(岡本 / 平田 艇)

(瀬川 / 鵜川 艇)

(田中 / 鵜川 艇)

(西医体ヨット部門競技委員長を務めた井上)

 

みんなお疲れ様でした!

本レース初日

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本レース1日目の結果をご報告します。

本日は朝から南風4~8ノットの微中風が入り、6レースを消化しました。

結果は添付の写真をご参照下さい。

シフティな風で得点を安定させるのが難しい中、総合ではトップと13点差の4位の位置につけています。本来の実力をすべて出し切れたとは言えず、悔しい思いをしているメンバーもいますが、明日のレースにその気持ちをすべてぶつけてくれるはずです。

スナイプ級では、田中/鵜川艇が2回、瀬川/鵜川艇が1回トップフィニッシュを飾り、暫定でトップに立っています!ただし2点差で同率2位のチームが2校あり、最終日は緊迫した展開が予想されます。明日は正規クルー田中(智)が戦線に復帰し、瀬川/田中艇がレースに挑みます。

470級の岡本/平田艇、スナイプ級の瀬川/田中艇ともボートスピードはフリート内でも頭一つ抜けており、また英字を叩いておらずカットレースのリスクも低いため、レース数を消化すればまだ大逆転のチャンスも残されています。

がんばれ京府医!!

いよいよ西医体直前!

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一部の大学を除いて各大学の搬入がほぼ終了し、普段の柳が崎ヨットハーバーが西医体色に染まってきました!

本日はブローで9mを超える強風の中練習レースを3レース行い、各クラス調整にあたりました。上位陣の実力は拮抗しており、緊迫した西医体になりそうです!

明日(14日)は艇体計測が行われます。

15日のプラクティスレースは台風の影響で中止の可能性が高いですが、16日以降は予定通りレースが行われて、1年間努力してきたエース達、そして運営に携わっている競技委員長の井上(4医)や幹部以下の部員達の努力が報われることを祈っています。

 

応援よろしくお願いします!

 

※本レースは16~18日の日程で行われますで、OBOGの先生方のお越しをぜひお待ちしております。

プレ西の結果および近況報告

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先週プレ西が行われました。

オープン参加可能ということで医学部以外の選手やOB艇も参加していますが、各クラス共に下級生ペアも上位に食い込んでおりチームとして成長を感じました。

また、今週(3日、4日)は西医体の運営練習という意味も込めて、京府医主催のもと、同志社大学さん、立命館大学さん、京都産業大学さん、龍谷大学さんなどと共に合同レース練習を行いました。

選手たちは、医学部レベルで通用しても全学の上位陣や社会人選手の中に混じると通用しない部分も多くあり各艇それぞれ良い刺激を受けていました。

またマネージャーたちは猛暑の中でもプレーヤー達のために頑張ってくれており、練習の甲斐あってレース運営能力も格段に成長しています。彼女らにとっても頑張ってきてよかったと思えるような西医体になることを願っています。

最近非常に暑い日が続いておりますが、水分をしっかりとり熱中症に気をつけつつ、残り西医体まで突っ走っていきます!!

西医体まであと2週間!!

全日本スナイプ選手権出場決定!

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長い間更新が途切れており申し訳ありません。

今年も西医体の季節が近づいて参りました。

残す所あと1ヶ月となり、レースメンバーは今まで以上に練習に励んでおります。

また今年度の西医体ヨット部門は本校主幹のもと柳が崎ヨットハーバーで行われます。下級生たちにとっては運営の勉強や準備で自分達の練習時間の確保が難しい状況ですが、チームのため精力的に取り組んでくれています。

先日、全日本選手権の予選にあたる「琵琶湖470/スナイプ選手権」が行われましたので、その結果をご報告します。

瀬川、田中艇  (15位)

田中、鵜川艇  (17位)

のスナイプエース2艇が揃って全日本スナイプ選手権への出場権を獲得しました!!

インカレと全日本の日程が被って辞退者が出たことによる出場権繰り上げの影響もありますが、レガッタを通して全学の上位陣にも劣らない走りをみせており、学生OBとしても非常に頼もしい存在になってくれました。西医体はもちろんのこと、葉山で行われる全日本スナイプでの活躍も楽しみです。

岡本、平田艇  (21位)

470の岡本、平田艇も最後の微風レースで崩してしまったものの安定した風が入っていた1,2レース目ではスナイプ陣に劣らない結果を残しております。今回のレースにおいては悔しさも残っているとは思いますが、これからの1ヶ月で飛躍し西医体ではスナイプ以上の輝きをみせてくれるはずです。

 

今年度の西医体は

コメディカル8/15

本レース8/16-18

の日程で柳が崎ヨットハーバーにて行われます。

昨年に引き続く西医体連覇、そして去年叶わなかった完全優勝を成し遂げてくれると思いますので、1人でも多くのOBOGの先生のお越しをお待ちしております。

2018年度西医体総合優勝!

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本年度、第70回西日本医科学生総合体育大会ヨット部門は静岡県三ケ日青年の家ハーバーにて開催され全9レースが行われました。今回京都府立医科大学は470級3位、スナイプ級3位、総合優勝と見事8年ぶりに優勝を勝ち取ることが出来ました。今大会は470級の塩見海斗、スナイプ級の佐藤健太、芝元心一の3名がエーススキッパーとして出場し現役最後のレースとなりました。

一つ上の学年として彼らと練習してきて、またOBとして練習を見てきましたが、彼らは常に上を目指してきました。彼らが1年時の西医体も浜名湖で行われており、またその時は惜しくも準優勝でありました。1年生なりにその時の先輩たちの悔しさが伝わっていたのか、彼らの優勝に対する気持ちはこの頃より強かったです。エースクルーとして出場した西医体でも結果が振るわず悔しい思いをし、優勝への気持ちはより一層強まったように思えます。この1年間も常に優勝をするためには何をするべきかを考えていた、考えられていた、そんな学年でした。情報収集のため浜名湖への遠征、多くのレースを経験するために広島、西宮へと赴き自らの実力を客観的に把握し何が足りていて、何が足りないのかを見つめ続けていました。そんな彼らが引っ張っていたチームがこのような最高の結果を生み出したことを誇りに思いますし、また反面羨ましくもあります。この優勝を飾ったチームが新たな風を起こし、次のチームの背中を押して連覇へと導いていくことを願います。

最終成績

470級
1位  兵庫医科大学 17点(5)-1-1-5-1-1-4-4-(6)
2位 和歌山県立医科大学 17点 1-4-(RET)-4-(5)-4-2
3位 京都府立医科大学 18点 2-2-2-1-3-(5)-(5)-3-5
4位 広島大学 27点 3-5-4-(10)-(DSQ)-3-1-8-3
5位 香川大学 28点 4-3-6-(8)-4-(8)-7-2-2
スナイプ級
1位 産業医科大学 19点 (8)-2-1-2-(6)-3-4-6-1
2位 広島大学 20点 2-1-(RET)-1-1-4-6-(8)-5
3位 京都府立医科大学 20点 (7)-3-(5)-3-4-2-2-4-2
4位 和歌山県立医科大学 23点 5-4-3-5-(7)-(7)-1-2-3
5位 浜松医科大学 29点 3-7-(UFD)-6-(9)-1-5-1-6
※()はカットとなります。
総合
1位 京都府立医科大学 38点
2位 和歌山県立医科大学 40店
3位 広島大学 47点
4位 香川大学 59点
5位  浜松医科大学 68点
レース総括
今年の浜名湖では、平均2-7m/s、ガストが入るとMAX10m/sという、軽風から強風まで幅広い風域の中レースが行われました。浜名湖は汽水湖であり、湖の様な風の振れの性質を持つ一方で、シーブリーズがしっかりと入る場所でもあり全風域をオールラウンドに走ることが出来る、かつ振れに対するレグも併せて考えなければならない、シーブリーズの入る領域を予測していくことが求めれれた難しい海面でありました。普段海で練習をする勢力、湖で練習をする勢力どちらに対しても良い意味で平等であったレース場であったと思います。またレース展開においても3上があるため、逆転が起きうるレグが多く、最後まで気の抜けないレース展開が多かったように感じます。
その中でも京都府立医科大学が総合優勝を掴むことが出来たのは、彼らがこの一年間ボートスピードを磨くことに力を割いていたのが一つの要因であったのだと思います。ここ数年、海で練習する勢力に後れを取っていましたがその一番の差はボートスピードでありました。特に今回のエーススキッパーたちは昨年唐津にて行われた西医体にも出場しており、その差を身をもって体感したメンバー達でもあります。その様な中、一年間しっかりと自らのボートスピードを底上げし、どんな強風でも上位陣に食い込めるように練習してきました。その練習が身を結びほとんどのレースでカットとなる順位を作らないという、堅実な走りを両クラス共に見せていきました。
短いですが6年間西医体を見てきた者として、西医体の様相は変化してきている様に感じます。昔の西医体では470級、スナイプ級、両クラスとも安定して走れる大学が少なく優勝するためには、どちらかでクラス優勝は必然、もっと言えば1位をより多く生産しなければなりませんでしたが、近年の西医体では上位陣を安定して走る艇数が増え、どれだけ両クラスで纏めることが出来たか否かが重要視されてきているように思います。昨年の西医体も、そして今西医体も総合優勝を果たしたのはクラス優勝を果たした大学ではなく、両クラス共にまとめ切った大学が優勝しています。昔の先輩の総括で「チーム力を見せた京府医」という言葉がありましたが、正にその「チーム力」が今現在、優勝するために問われているのではないかと思います。有名な言葉として「One for all, All for one」(「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」)がありますがこれは、ヨットにおいても的をいていると今回改めて思いました。一人一人がチームのために出来ることを考え働きかけ、そこで出来た最強のチームが優勝へと走っていくのだと思います。そのチーム力を培う中でサポートメンバーの存在も大きいものでした。早くから下の代たちがエースたちに焦りを覚えさせるほど上手くなり、その結果としてチーム全体が向上し完成されて行ったのだと思います。
今回、長い間の目標であった「強かった京府医」ではなく「強い京府医」を取り戻すことが出来ましたが、それは偏に彼らが誰一人として諦めることなく優勝を考えていたからです。最終日において、優勝候補はまだ絞り切られておらず、1レース毎に点数がめぐるましく入れ替わっていく展開となり、陸で待機している組でも点数計算がかなり困難でした。それでも海上にいる彼らは誰をカバーすれば良いか、誰に勝てば優勝できるのかを計算し尽くしていました。そうして最後まで気持ちが折れることなく優勝へと手を伸ばし続けていたからこその結果であります。最後のレース、数艇身以下の差で優勝を勝ち取った瞬間は今でも鮮明に覚えています。
9月より新主将の佐野を中心にまた新たなチームが始動していきます。今大会の経験は新しいチームにとっても非常に大きなものとなったと思います。今大会に加え今までの練習で培ったことを発揮して、今度は両クラス優勝による完全優勝を目指していってこの先1年間頑張っていってもらいたいと思います。
最後になりましたが、今西医体でも多くのOBの先生方がご多忙の中応援に来て下さいました。本当にありがとうございました。また今大会にて使用した470級の新艇購入におきまして、多くのOBの先生方のご支援、ご寄付にて成し遂げることが出来ました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。来年は琵琶湖にて京都府立医科大学主幹にて西医体が行われます。この勢いを途切れさせないためにもこの先も練習に励んでいきますので、これからもご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
470級 塩見・佐野艇
470級 塩見・奥川艇
スナイプ級 芝元・河合艇
スナイプ級 佐藤・井上艇
優勝を飾ったエース達 本当にみんなよく頑張りました、おめでとう!

西医体二日目

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西医体二日目です。現時点での成績をお知らせします。

470級

1位 兵庫医科大学 5-1-1-5-1-1-4 (5) 13点

2位 京都府立医科大学 2-2-2-1-3-5-5 (5) 15点

3位 和歌山県立医科大学 1-4-RET(18)-4-5-4-2 (RET) 20点

4位 広島大学 3-5-4-10-DSQ(18)-3-1 (DSQ) 26点

5位 神戸大学 6-6-12-2-2-6-6 (12) 28点

6位 香川大学 4-3-6-8-4-8-7 (8) 32点

スナイプ級

1位 広島大学 2-1-RET(18)-1-1-4-6 (RET) 15点

2位 産業医科大学 8-2-1-2-6-3-4 (8) 18点

3位 京都府立医科大学 7-3-5-3-4-2-2 (7) 19点

4位 香川大学 1-5-6-8-2-6-3 (8) 23点

5位 和歌山県立医科大学 5-4-3-5-7-7-1 (7) 25点

6位 神戸大学 6-8-4-4-3-8-8 (8) 29点

※()内はカット点数

総合

1位 京都府立医科大学 34点

2位 広島大学 41点

3位 和歌山県立医科大学  45点

4位 香川大学 55点

5位 神戸大学 57点

となっています。現在、7レース消化しており明日は最大2レース行われます。

9レース完了時点で2カットとなりますので、その場合、広島大学と1点差となります。

一切油断ならない状況ですが、選手たちによる頑張りで悲願の総合優勝が見えてきました。

優勝をつかむまであと少し、最後まで諦めずに行きますのでご応援よろしくお願いします。